植松雑貨店

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伊東・城ケ崎海岸の家の現場監理の帰り道での出来事。

伊東線の中で、偶々、対面に座った見知らぬ女性から声を掛けられた。

「素敵なバッグを持っていますね。これって、畳の縁?」

私は「そうです」と答え、「伊東の人ですか?」と尋ねた。

「一駅先の宇佐美に住んでいるのよ」と話してくれたので、「東海館の先の竹の内を知っていますか?」
「竹の内にある『植松雑貨店』で作ってもらいました。」
「以前は、『植松洋品店』だったお店で、ご主人が亡くなった後、娘さんとお母さんで、洋裁の技術を活かしてバッグなどを作っているお店の作品ですよ。」

その女性は一瞬考え込み、「○○塚の植松さん??そのご主人は、私と同級生なの・・・・」

お互いに「え~」 (「じぇじぇじぇ」の心境)

d0067498_1122524.jpg「素敵でよいな~と思ってから、思いきって声を掛けてよかった!!」

「涼しくなったら、足を延ばしてみるわね!」

「私はA2の図面が入るように、作ってもらいました。軽くて丈夫で、金額もリーズナブルでありながら、自分のニーズに合わせたバッグを作ってくれますよ」

その人も「オリジナルな物が私も好きなの!」と、嬉しそうに電車を降りて行きました。
私も思わずうれしくなりました。

近くHPにも『植松雑貨店』の案内を載せますので、皆さんも伊東に行く機会がありましたら、是非ともお寄りください。
# by atelieryou | 2013-08-02 00:48 | 地域

大工さんの技術

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掛川教会の現場監理

礼拝堂のデザインの要である、ゴシック風尖頭アーチ窓の木の加工が気になり、大工棟梁の作業所を訪ねた。


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木の加工を見た瞬間、私の想像をはるかに上回る、立派で素敵な木の加工ができていた。


アーチの微調整の精度は、正確であり、かつ綺麗で、日本の大工技術の高さを改めて考えさせられた。


人の手による経験と知恵、そして技術。


あらゆる面で、美しい。


残していきたい日本の技術である。
# by atelieryou | 2013-07-18 00:22 | 木の家

趣味

私の趣味は、泳ぐこと。
学生時代に水泳部だった訳ではない。
だから早く泳ぐ訳ではない。1時間位、ゆっくりと泳ぐのが好きだ。

特に水深が高い、足がつかないプールで泳ぎことが大好きである。
昨日も静岡県富士水泳場に泳ぎに行った。
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泳いでいる時は何も考えないと他の人からは聞くが、私はいろいろなことを考える。
考えに考えるが、一時間近く泳いだ後は、何故か頭も気持ちもスッキリしている。

私にあっている趣味で、かつストレス解消だと思う。

もう一つの趣味は旅行。
職業柄、どうしても決まった休日がつくりにくい。
それでも週に1日は休むようにしているが、仕事に張りを付けるために、「この仕事が終わったら、何処に旅行行こう」と計画を立てる。
考えたツアーを実現することはなかなかできないが、あれこれ調べたり、計画を考えるのがやっぱり好きである。
# by atelieryou | 2013-07-07 12:40 |

駆け抜けた6月

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今日、7月1日は富士山は山開き。
6月は、伊東・箱根・掛川と、現場監理や建築申請、設計の打ち合わせと、西へ東へと車を走らせた。
私は車の長距離運転は苦手であるが、梅雨空の下、行く先々で、道に咲く花が綺麗で、思わずうれしくなった。梅雨の晴れ間の見える富士山や箱根・伊豆の山々の新緑、眼下に広がる駿河湾や相模湾の初夏の海の色を改めて気が付かせてくれた為、楽しみながら運転することができた。
富士箱根伊豆は国立公園であり、富士山は世界遺産になったが、誰が見ても、何処から見ても綺麗な風景だと思う。

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6年前に耐震改修した箱根強羅の箱根太陽山荘から洗面所・トイレの改修工事を依頼され、6月末に工事が完成した。
古い建物の良さを活かしながら、劣化しがちな水廻りが綺麗に改修でき、旅館の関係者も皆、喜んでいる。
大変なことも多く、時にはしんどくなることもあるが、それでも完成した時に、喜んでもらえるとうれしい。

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6月30日は、掛川教会の現場見学と内装説明のワークショップを開催した。
皆、心待ちにしている。みんなの教会であるが、それぞれが自分のことに様に思い、真剣に考えてくれる。
現場の監督や職人さん達と協力し合い、施主である掛川教会の一人一人の想い、監督や職人の想いも感じ取れるような教会を作っていきたい。

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施主の寛大なる理解の元、長い設計期間とさせてもらった伊豆高原・城ケ崎海岸の家が6月23日に地鎮祭を行った。木造平屋の伸び伸びとした、木造の良さを活かした家である。
国立公園の中に建つ建物で、建築条件は厳しいが、厳しい条件であるからこそ、きれいな家ができると思う。

ここ数件の設計の問い合わせは、私が設計監理した家を実際に見学して、その家の施主に設計中の経過を聞いて、是非とも自分の家もと思い、設計の依頼をしてくれる家族である。
設計者として、本当にうれしいことである。
何時でも、どの家に対しても、アトリエ結として誠意を持ち、建築家としての設計に対する初心の気持ちを忘れずに、これからも建築と向き合いたい。

2カ月ぶりのブログ。
一気に書くと、いつも自分を鼓舞させる内容になってしまう。
それでもやはり常に自分を振るい立てさせながら、建築と向かい合いたい。
# by atelieryou | 2013-07-02 01:31 | 地域

北九州の建築

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伊東・城ケ崎の家の施主が、長期にわたる出張で、GWも東京に帰省できない為、私はGWの旅行を兼ねて、博多での打ち合わせをした。
博多での打ち合わせの帰りに、北九州市の門司港、小倉に立ち寄った。
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門司港には、明治・大正・昭和初期の建築が今も現存していて、レトロな雰囲気をまち全体で醸し出している。私ににとっては、参考になる建物ばかりだった。

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特に参考になり、「建築の空間の質の良さ・高さ」「建築設計の醍醐味」を改めて感じたのは、磯崎新先生の設計の「北九州市立図書館」だった。

正直、今まで、かつての巨匠である「磯崎 新」先生の建築設計の良さが解からないままであったが、私は北九州市立図書館の内部に入るなり、私は清々しい気持ちになった。

建築には、設計の必要だと思えたし、建築家は小手先ではない設計をしなければならないとも思った。

よい建築、よい空間、よい設計に出会えた旅だった。 

2013.MAY.08.

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# by atelieryou | 2013-05-09 19:13 | 設計

掛川教会 上棟

先週、掛川教会の上棟があった。
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住宅規模の大きさで、内部に柱を立てずに、大きな空間を実現するために、同じ木造でも集成材工法を選択した。
悩みに悩んだが成果があって、すっきりした清々しい空間になっている。
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この空間を在来軸組木造にすると、梁のスパンが飛ばないので、小屋組はトラスを組むことになる。
小屋組みのトラスは、木造らしさを表現できるので、トラスの良さもあるが、掛川教会では、集成材工法ですっきりした空間になるし、かつ工事費も抑えられていると思う。
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但し、集成材は、比較的、水に弱く、ラミナが目が気になり、木の本来の深みを表現しにくい。

建築には100%完璧な工法はない。
それぞれの条件、建築の空間に合わせて、よりよい工法や技術を選択していかなくてはならない。

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7月末の完成に向けて、日々、考え、悩み、頑張り続けたい。
# by atelieryou | 2013-04-15 12:31 | 設計

アトリエ結・16年目のスタート

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箱根・太陽山荘の営繕の打ち合わせの帰りに、三嶋大社に立ち寄った。

静岡県の東部地域では、何故か、七五三、車の安全祈願など、節目節目で三嶋大社に赴く。


3月31日の日曜日も、結婚式、初宮参り、そして花見客で賑わっていた。


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2013年4月1日から、アトリエ結も16年目のスタートになる。


私は、建築の設計に関わり始めて25年が経ち、設計事務所として独立して15年が経った。


東京の設計事務所に勤務時から多くの住宅を設計してきて、住宅に関してはよい設計ができるという自負がある。

そんな私だが、今、設計工事監理中の掛川教会で改めて建築そのものの「設計」と向き合っている気がする。

それは、建築家として自分自身との格闘の日々なのであり、その精神や設計技術は住宅設計においても引き継がれ、ステップアップしている気がする。


一級建築士事務所の登録番号も、今日から(3)から(4)に変わるが、この更新に合わせて、飛躍できる16年目でありたい。
# by atelieryou | 2013-04-01 08:34 | 地域

家具の力

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打ち合わせを兼ねて、久しぶりに箱根・太陽山荘を訪ねた。

「アド街ック天国」で、太陽山荘が取り上げられ、昨年12月にテレビで放映されたそうだ。

本当に安い価格で、箱根・強羅の風情ある空間を宿泊できる。
かつ温泉が源泉かけ流しの大涌谷温泉で、やさしいお湯である。

私がいつも感心するのは、改装前から、隅から隅まで掃除が行き届き、気持ちがよい。
オーナーの中山さんは、当初から古くても不潔が感じがしないようにと話しているがが、それは日本の美しい文化でもある気がする。

古くからあるレトロな応接間に、奈良県在住の家具職人の家具が入っていた。
部屋空間と家具が、お互いを引き立てていた。
古い窓もさらに輝き、木枠が浮き出て見えた。

これから箱根は新緑の季節。
足を運んでほしい。
国民宿舎 箱根 太陽山荘

アトリエ結 より
# by atelieryou | 2013-03-23 23:10 | 木の家

それぞれのまちづくり

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 2013年3月9日に清水駅前にある清水テレサで、建築士会・地域貢献活動発表会が開催された。
私が住む小諏訪地区でも、小諏訪自治会と建築士会の協同で、まちの危険箇所を重点にしたまち歩きを行い、参加全員で、緊急車両の妨げになる可能性の高い箇所に、白地図に落し込んでいった。

地元住民同士では、思っていても言えない個の資産に対して、建築士が入ることで、公平な判断で指摘をすることができた。
来年度も引き続き、地図に書き足していきたいと、住民からの要望が出ている。

地域貢献活動の補助金は今年度で打ち切られてしまうが、できれば沼津市に働き掛け、本当に住民が必要だと思う、地域の生きたまちづくりを行っていきたい。


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掛川教会の施工をお願いしている川島組の有志がつくり上げた、現在の掛川駅舎の模型である。

掛川光のオブジェというイベントで、3月一杯は、掛川駅南口のロータリーをにぎやかにしている。

私は掛川駅南口の駅舎は、好き建築で、きれいなプロポーションをした木造であると思う。
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保存されるとばかり思っていたが、掛川駅の木造駅舎が取り壊しが決まったと聞いた。
これは勿体ないし、まちの個性がどこかに消えてしまう気がする。

私は建築家であるので、何でも残そうとは言わない。
建築士と判断して、建替えた方がよい場合は、キツイ言葉になっても建て替えを薦める。
ただ、この建物は出来るだけ残した方がよいと思う。
まちのシンボル的な役割があり、建築としても質素ではありながらも、きれいである。
今は様々な建築の技術がある。
東京駅ではないが、改修技術も進んでいるので、よい形で今の駅舎を活かした方が、掛川のまちの個性が輝くような気がする。
それにしても、仕事の合間を使いながら、本当に頑張ってつくり上げた模型だと思う。

掛川教会の工事も順調に進んでおり、きれいな工事、現場で、ありがたい。
掛川教会もいつか「まちの建築」として、信者の方は勿論のこと、地域の人達からも愛される建築にしたい。
# by atelieryou | 2013-03-14 00:48 | 地域

林芙美子邸の見学記

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3月4日

新宿区の特別公開による見学会があり、「放浪記」「浮雲」で筆者である林芙美子さんの自邸を見学した。


昭和16年に完成した家であるが、林芙美子さんの拘りと、建築家・山口文象さんの設計の良さが、70年を経た今でも冴えわたった穏やかな素敵な家であった。


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林芙美子さんの執筆に「昔の家」があり、その中で自身がこの家について書いている。

居心地よく暮す家というものは、どんな贅沢もいらない。

人に見て貰う為の家よりも、住み心地のよさと言うものが根底なのだと、巴里から戻って、私は小さい日本の家と云うものを考え始めた。

林芙美子さんは京都にも何度も足を運び、様々な想いを建築家に話したのだろう。

私はこの家を見学して、山口文象さんの総合的な設計力に感激した。



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多分、辻褄が合わない、溢れんばかり熱い想いをしっかりと受け止め、建築美・構造・機能を見事に調整し、
施主の想いを形に変えている。

そして建築関係者ならば解かると思うが、見事に綺麗に納め、お仕着せでない品の良さと、建築家の心意気をどこかに感じてしまう。


よい日本家屋の見学ができ、また自分を鼓舞できる。
# by atelieryou | 2013-03-05 16:31 | 住まい

静岡・沼津で木造住宅を中心に設計監理しています。


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