職人の技術

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太陽山荘の食堂の工事。
太陽山荘の登録文化財としての評価が高い本館別館の改修工事をお願いした名匠の大工さん達が9年ぶりに集まって木工事を取り組んでいる。
仕事がきれいで工事が早く、機転が利く。
設計監理も毎日に現場に行かないと追いつかない。
上手い職人さん達の技術はよい刺激で、設計面でも勉強になる。
# by atelieryou | 2015-06-08 23:24 | 木の家

箱根・太陽山荘の改修工事スタート

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箱根・太陽山荘の食堂の改修工事がスタートする。
以前からGW明けの閑散時期に工事を行うことが決まったいたが、大涌谷の噴気が著しくなったことにより、
この時期に工事を行う判断は賢明だったのかもしれない。
太陽山荘の大涌谷温泉を源泉とする硫黄の温泉で、かつ源泉かけ流しであるため、やさしいよい温泉である。
よいお風呂なので、日帰り温泉の需要が増えていて、日帰り温泉のお客様に休憩と昼食を出せるようにと計画した改修工事である。
女将の中山さんの話では、大涌谷の噴火活動が盛んになったためか、いつもより、にごり加減が更によくなったよい温泉だと話していた。
確かに温泉が湧くということは、火山活動があるからでこれも自然の恵み。
自然には逆らうことは出来ないが、しっかりした情報を知り、箱根の温泉も楽しみたい。
箱根は、新緑の季節が山が一番きれいに見える。

様々な事態が起きても、旅館のオーナーとして、気持ちをしっかりと据えて、本筋を見失わないように英断をし、継続していこうとする勇気に、私は設計監理という立場からよい仕事をして、太陽山荘を応援しなくてはならない。
# by atelieryou | 2015-05-20 15:19 | 地域

改修工事

改修工事の問い合わせが多い。
素敵な家が多く、できるだけ残してあげたいと思う。
決して「新築」ではないので、金額的に各自ができる範囲内で、その家の良さを見つけ、より良い提案をしたい。
調査は詳しい図面がない場合は、親しい工務店に協力してもらい、床下や小屋裏に入り、筋違がどの壁に入っているか?小屋組みの状態、基礎の配置、状態までできる範囲内で調べる。
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今までの耐震改修を通して学んだ建築技術は多く、調査の段階で手間を惜しまない。それでも変わらない部分もあるが、まめに現場に出向き、状況に合わせて、構造計算もし直し、地味でコツコツとした作業の中でも、建築家としての「その建築の声」を見失わないようにしている。

設計者として、とてもうれしいことがあった。
伊東・城ケ崎の施主のご実家(東京・荻窪)を見てほしいとのお願いがあった。
小さな工事でも最良の形になるように努力したい。
打ち合わせの帰りに、荻窪の太田黒公園をはじめ、吉祥寺の井之頭公園などを散歩した。
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荻窪の太田黒公園は音楽家の太田黒元雄氏の家族が杉並区に寄付した元私邸である。近日中に近衛文麿氏のご自宅も公園として公開されるそうだ。
東京は自然がない気がするが、公園の多さ、整備、内容は他県とは違う豊かさがある。
若葉の緑がまぶしく、気持ちがよかった。
# by atelieryou | 2015-05-12 09:54 | 設計

仕事はじめ

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あけましておめでとうございます。
私事ですが、昨年、結婚をし、住まいのみを移しました。
また建築の勉強のために長年行きたかったフランスやその他の国々に新年早々に旅行に行ってきました。
そのような理由で、アトリエ結の仕事はじめは、本日1月20日になりました。
HPやブログを更新をしていないで、アトリエ結は設計の活動をしているのか?と心配された人もいると思います。
私の性格上、建築の現場を抱えての長期海外旅行は出来ないので、結婚を機に計画的に仕事をお休みさせていただきました。
これからもアトリエ結の高島ゆかりとして、更なる成長をしていきたいと願っていますので、よろしくお願いします。
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私が建築設計をはじめて様々な本を読み、様々な建物の見学に行き過程の中で、どうしても実際に見てみたいと思ったのは、ル・コルビジェのロンシャンの教会でした。建築の中に「ゆるぎない時間」を感じることができる空間を体感したいと思ったからです。
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その前にIstanbulやParisに立ち寄り、様々な大きな建築、大きな空間を見た後からだったのかもしれませんが、ロンシャンの教会はヒューマンスケールの小ぶりな教会で、私が設計した掛川教会より少し大きい程度でした。
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様々な光は、時間共に変わり、豊かな内部空間でありました。特に写真にも写りにくい、小礼拝台などの光の入り方は、単純なハイサイドの窓なのに、自分が光の井戸の中に居るようで不思議な場でした。
何処も手抜きをしないで丁寧に作られています。1000年に一度と言われる建築の大巨匠、ル・コルビジェですが、建築に対して本当に謙虚に、また人に対しても謙虚であったことが感じ取れました。
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ロンシャンの教会は、巡礼の教会として建てられましたが、麓のロンシャンの街の中心から真正面に望めるのです。
フランスはParis以外は小さな田舎町です。ロンシャンは小さな村です。隣のリュールも小さな町でした。
丘の上に建つロンシャンの教会は木々に埋もれることないように管理され、村や町の人の自慢の教会となっています。
自由な建築の形態は、内部空間、地形をはじめ、様々な人の想いを考慮して生まれてきたのだと思われ、私は心が洗われました。

ロンシャンの教会を見学して、私はこれまでと同じように、身の丈にあった建築を丁寧に、そして謙虚に、かつ常に向上し、それぞれが己を鼓舞できるような建築を設計をしていこうと、改めて思い、考え、確信しました。
長期の海外旅行でしたが、思い切って出掛けてよかったです。更なるステップアップが出来そうな気がします。
2015年は、様々な意味でアトリエ結としての新しいスタートの年です。
「仕事はじめ」として、毎年旅館の営繕をお願いしてくれる箱根・太陽山荘さんの仕事がはじまります。
常に謙虚に、丁寧に、「建築設計」と向かい合っていきますので、今年もよろしくお願いします!!
2015年 1月    
アトリエ結  高島ゆかり
# by atelieryou | 2015-01-20 18:40 | 設計

ルナ漆喰

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中古マンションのリフォーム。
RCの直壁貼りの壁、天井。軽量鉄骨の下地と、あまりにも下地の精度が悪いので、通常施工している左官鏝を使用した漆喰壁を施工するには、工事費、施工後のメンテナンスの問題があります。
一時はビニールクロスにしようとも思いましたが、防火の内装制限をクリアしながらも室内環境のよいマンションにしたかったので、ルナファーザーのチップス+ルナ漆喰を選択しました。
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ルナ漆喰施工に踏み切れたのは、日本ルナファーザー本社の福与部長さんの心強い協力があったからです。
予算的に厳しかったこともありますが、下地の悪さや将来的なことを考えて自分で施工できると相談したところ、素人でもできるようにと、東京から沼津までルナ漆喰のセルフビルドの手法を教えに来てくれました。
どの家庭にもあるステンレスのボールやハンドミキサーを使い、少量ずつの施工が出来ました。

昨日、伊東の城ケ崎の施主から電話があり、アトリエ結で薦めた砂漆喰は梅雨の時期や暑い夏、本当に快適だったと話してくれました。何故に納戸に塗らなかったのかと言われたほどです。
(何でもできるようにラーチ合板を素地で使ったにもかかわらずです。)
西伊豆の施主からはFBでは、西伊豆地方の特徴で押入内部まで職人さんが好意で漆喰を塗ってくれたのですが、本当に助かっていると書かれていました。
どの家も、本当に快適だと話してくれます。

本来は左官鏝を使用した本漆喰や砂漆喰がよいし、アトリエ結としても長年のノウハウがあり、予算が許せば、出来るだけ左官鏝の漆喰を使いたいです。
しかし、今回のような悪条件の場合、予算の問題もある時など、ルナ漆喰は優れもだと思いました。
養生などで協力してくれた現場監督も、子供がいる家などルナ漆喰がよいかもと言って感心していました。

色に関しても、既製で調合された粉を1:1で混ぜて、自己流にアレンジできます。

天井まで漆喰で包まれた空間は心地よく、夜は灯りに照らされた壁や天井の表情が何とも言えなく素敵です。
# by atelieryou | 2014-12-08 18:30 | 環境

静岡新聞 21世紀建築「未来の文化財」

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2014.12.01 静岡新聞の21世紀建築「未来の文化財」に日本基督教団掛川教会が掲載されました。

コンペ時から私の中で、今までの教会の良さを活かさないといけないだろうと思っていました。
但し、木造の耐震改修も得意な私ですが、設計者として多面的に深く考えれば考えるほど、「新築すべき」であると思いました。

「新築する」ということは、古い教会の良さを活かすだけでは意味がありません。
真似して設計しても、決してよい空間は生まれないです。

建築費用は20年間コツコツと積み立ててきた資金であり、何よりも既存の教会を皆さんが愛しているからこそとは解かっていたので、信者の一人一人に思い入れが、それぞれにあることも感じていました。

そんな中でも教会建築は個人の家ではないので、熱心な人もいれば、淡白な人もいます。
一人でも多くの人の意見を救い上げ、「自分の教会」と思ってもらえるようにすることが、長く愛される、使い続けることができる建築にもなっていきます。

私からの提案で、自分の意見を自由に言えるようにワークショップを開催しました。
チグハグな意見、難題も出ましたが、その要望を整理し、現実的に設計に盛り込んでいくのは設計者として当たり前の行為です。
一見まわり道であっても、決して無駄ではないと思っていました。

逆にWSを積み重ねていく度に感じたことは、掛川教会の皆さんの話し合いは常に設的で、設計者である私を信頼して応援してくれました。
私の本当の意味での仕事は、本質的な設計です。
諸条件をクリアしながらも、抽象的な言葉を具現化して、心に響く空間をつくり上げていくこと。
具体的なモノではないですが、建築空間をつくるための努力は惜しんだら、設計監理を委託された意味がなくなります。

完成した掛川教会は、「抱かれ感」「包まれ感」のある、やさしさと荘厳さを感じる、神が降臨するよい礼拝堂と評価してくれます。
佳い仕事が出来てよかったと改めて思っています。

静岡新聞を購読されている人は、是非ともご覧ください。

12月は教会がChristmasで開放されることが多いです。
お時間のある人は、是非とも日本基督教団掛川教会をご見学下さい。
# by atelieryou | 2014-12-01 23:46 | 設計

伊東の家 手作り遮熱板

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伊東の家に、アトリエプラトーさんにつくって頂いたアイアンの薪入れ箱を持って訪ねた。

薪ストーブの暖かさには気持ちよい。
家族に想いが詰まった薪ストーブは成人したお子さんたちからご両親へのプレゼント。
この家の中心にある。

設計者として頑固な私。
薪ストーブの設置も建築基準法の告示を利用して、法を遵守して、遮熱板を設置した。
フレームはアイアンで作り、将来交換もできるように、遮熱板にケイカル坂を貼り、施主のタイルを自由に貼ってもらった。
施主のオリジナルなタイルが、木の家のアクセントになっている。

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「アトリエ結に設計を依頼して、『よいいえ』が出来たことは勿論のことうれしいが、設計中、建築中に様々な作家さん達、職人さん一人一人が素敵な人達に出会えたことが『幸せな時間』だった。」と話してくれた。

家づくりは一人ではできない。
一人一人の頑固な想いがあるからこそ、その積み重ねでよい家になる。

逆に私たちも、一生懸命な建て主の想いの深さを知っているからこそ、期待に応えたく、それ以上の成果をあげたくて、突き動かされている。
やはり私も職人なのかもしれない。
# by atelieryou | 2014-12-01 00:16 | 木の家

静岡手越の家のリフォーム後

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今年の8月の終わりにリフォーム工事が完了した、静岡手越の家を訪ねてた。
3歳と1歳になったばかりの元気な男の子が二人いるが、元気に遊びながらも、私の想像以上にきれいに楽しく暮らしていた。
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私の設計者としての性格上、リフォームでも構造的な無理はせず、より耐震性も高めているし、出来るだけ現状にあるものは有効利用し、限られた予算の中でも、より快適に暮らし続けていくようにと心掛けた。
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1階のPLANを田の字型にして、キッチンから全てが見える基本的な素直な形にしたことがよかったのだと思う。
「うれしい!」「楽しい!!」と子供が燥いでくれ、「こちらこそ、ありがとう」と思えるリフォーム工事ができた。
# by atelieryou | 2014-11-16 13:48 | 設計

感謝

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先々月の8月中に静岡の家のリフォームが完成した。
一か月暮して、今までは外に出掛けることが多かったそうだが、今は家族で家で過ごす時間が長くなったという。
「髙島さんに設計をお願いしてよかった!」と家族で話が出るという。
静岡の施主から感謝の印として、名前入りのお茶をいただいた。
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先月9月に引き渡した伊東の家からも、今日、感謝の記念品が届いた。
1年4カ月、色々と話し合い、じっくりと考えて決めた家で、とても清々しい家が完成した。
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完成後も進化していて、施主が自ら薪ストーブ廻りの遮熱板のタイル貼をしてくれた。
藍染の暖簾とも合い、どんどん色が加わり、素敵な家になっていく。

私の設計に対して、施主が心から喜び、感謝してくれる。
私は仕事ではあるが、建築家としてそれ以上の幸せを感じる。

私の方こそ、施主の家族の皆さんに、心から感謝をしたい。

建築設計は大変で、特に住宅は細かいので割に合わないと言われるが、施主が本当に喜んでくれる、この瞬間があるからこそ、誠心誠意を尽くして、建築設計を続けていける。

近年の建築作品の詳細は、10月末のリニューアルするアトリエ結のHPに掲載します。
皆さんに新しい発見ができるようなHPにします。
# by atelieryou | 2014-10-07 19:23 | 設計

ふじのくに千本松フォーラム

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沼津駅北口に2013年7月20日にOPENする
静岡県+沼津市のコンベンションセンター『ふじのくに千本松フォーラム』
の先行見学会が行われた。
設計者である長谷川逸子さんは、静岡県の焼津市出身で、全国的にも著名な女性建築家である。
表面的な作品の印象とは違い、自然体の方であり、説明を聞くと、建築の各箇所の要素や場所、空間に工夫がなされていて、納得がいった。
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通路は、地元の高校生の勉強スペースになっていて、設計時には沼津駅北口に密集している11校の高校生から、ワークショップを開き意見を聞いたそうだ。
見学した日も、通路の至るところで、静かに勉強をしていた。
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沼津駅高架事業は、今も難航しているので、市民としては何処か盛り上がりに掛ける面がある。
私は駅南側の海沿いの千本浜近くに住んでいるため、尚更であった。
ただ、長谷川逸子さんが「沼津と言えば、千本松原」と思い考え、地元の人達の記憶に残る風景をテーマにしてくれた公共施設である。
私たち地元住民は、建築家の熱い想いを他人事ではなく、しっかりと受け止め、大いに利用していきたい。
建築は人に使われてこそ、生きてくるからである。
# by atelieryou | 2014-07-13 23:04 | 地域

静岡・沼津で木造住宅を中心に設計監理しています。


by atelieryou
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