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ルナ漆喰

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中古マンションのリフォーム。
RCの直壁貼りの壁、天井。軽量鉄骨の下地と、あまりにも下地の精度が悪いので、通常施工している左官鏝を使用した漆喰壁を施工するには、工事費、施工後のメンテナンスの問題があります。
一時はビニールクロスにしようとも思いましたが、防火の内装制限をクリアしながらも室内環境のよいマンションにしたかったので、ルナファーザーのチップス+ルナ漆喰を選択しました。
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ルナ漆喰施工に踏み切れたのは、日本ルナファーザー本社の福与部長さんの心強い協力があったからです。
予算的に厳しかったこともありますが、下地の悪さや将来的なことを考えて自分で施工できると相談したところ、素人でもできるようにと、東京から沼津までルナ漆喰のセルフビルドの手法を教えに来てくれました。
どの家庭にもあるステンレスのボールやハンドミキサーを使い、少量ずつの施工が出来ました。

昨日、伊東の城ケ崎の施主から電話があり、アトリエ結で薦めた砂漆喰は梅雨の時期や暑い夏、本当に快適だったと話してくれました。何故に納戸に塗らなかったのかと言われたほどです。
(何でもできるようにラーチ合板を素地で使ったにもかかわらずです。)
西伊豆の施主からはFBでは、西伊豆地方の特徴で押入内部まで職人さんが好意で漆喰を塗ってくれたのですが、本当に助かっていると書かれていました。
どの家も、本当に快適だと話してくれます。

本来は左官鏝を使用した本漆喰や砂漆喰がよいし、アトリエ結としても長年のノウハウがあり、予算が許せば、出来るだけ左官鏝の漆喰を使いたいです。
しかし、今回のような悪条件の場合、予算の問題もある時など、ルナ漆喰は優れもだと思いました。
養生などで協力してくれた現場監督も、子供がいる家などルナ漆喰がよいかもと言って感心していました。

色に関しても、既製で調合された粉を1:1で混ぜて、自己流にアレンジできます。

天井まで漆喰で包まれた空間は心地よく、夜は灯りに照らされた壁や天井の表情が何とも言えなく素敵です。
by atelieryou | 2014-12-08 18:30 | 環境

静岡新聞 21世紀建築「未来の文化財」

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2014.12.01 静岡新聞の21世紀建築「未来の文化財」に日本基督教団掛川教会が掲載されました。

コンペ時から私の中で、今までの教会の良さを活かさないといけないだろうと思っていました。
但し、木造の耐震改修も得意な私ですが、設計者として多面的に深く考えれば考えるほど、「新築すべき」であると思いました。

「新築する」ということは、古い教会の良さを活かすだけでは意味がありません。
真似して設計しても、決してよい空間は生まれないです。

建築費用は20年間コツコツと積み立ててきた資金であり、何よりも既存の教会を皆さんが愛しているからこそとは解かっていたので、信者の一人一人に思い入れが、それぞれにあることも感じていました。

そんな中でも教会建築は個人の家ではないので、熱心な人もいれば、淡白な人もいます。
一人でも多くの人の意見を救い上げ、「自分の教会」と思ってもらえるようにすることが、長く愛される、使い続けることができる建築にもなっていきます。

私からの提案で、自分の意見を自由に言えるようにワークショップを開催しました。
チグハグな意見、難題も出ましたが、その要望を整理し、現実的に設計に盛り込んでいくのは設計者として当たり前の行為です。
一見まわり道であっても、決して無駄ではないと思っていました。

逆にWSを積み重ねていく度に感じたことは、掛川教会の皆さんの話し合いは常に設的で、設計者である私を信頼して応援してくれました。
私の本当の意味での仕事は、本質的な設計です。
諸条件をクリアしながらも、抽象的な言葉を具現化して、心に響く空間をつくり上げていくこと。
具体的なモノではないですが、建築空間をつくるための努力は惜しんだら、設計監理を委託された意味がなくなります。

完成した掛川教会は、「抱かれ感」「包まれ感」のある、やさしさと荘厳さを感じる、神が降臨するよい礼拝堂と評価してくれます。
佳い仕事が出来てよかったと改めて思っています。

静岡新聞を購読されている人は、是非ともご覧ください。

12月は教会がChristmasで開放されることが多いです。
お時間のある人は、是非とも日本基督教団掛川教会をご見学下さい。
by atelieryou | 2014-12-01 23:46 | 設計

伊東の家 手作り遮熱板

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伊東の家に、アトリエプラトーさんにつくって頂いたアイアンの薪入れ箱を持って訪ねた。

薪ストーブの暖かさには気持ちよい。
家族に想いが詰まった薪ストーブは成人したお子さんたちからご両親へのプレゼント。
この家の中心にある。

設計者として頑固な私。
薪ストーブの設置も建築基準法の告示を利用して、法を遵守して、遮熱板を設置した。
フレームはアイアンで作り、将来交換もできるように、遮熱板にケイカル坂を貼り、施主のタイルを自由に貼ってもらった。
施主のオリジナルなタイルが、木の家のアクセントになっている。

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「アトリエ結に設計を依頼して、『よいいえ』が出来たことは勿論のことうれしいが、設計中、建築中に様々な作家さん達、職人さん一人一人が素敵な人達に出会えたことが『幸せな時間』だった。」と話してくれた。

家づくりは一人ではできない。
一人一人の頑固な想いがあるからこそ、その積み重ねでよい家になる。

逆に私たちも、一生懸命な建て主の想いの深さを知っているからこそ、期待に応えたく、それ以上の成果をあげたくて、突き動かされている。
やはり私も職人なのかもしれない。
by atelieryou | 2014-12-01 00:16 | 木の家

静岡・沼津で木造住宅を中心に設計監理しています。


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