掛川教会の初礼拝
2013年 09月 30日

日本基督教団掛川教会の初礼拝が行われた。

新しい教会ではあるが、今までの教会堂の暖か味や雰囲気の良さをどこかで活かしながらも、安全で快適であり、より一層荘厳でありながらも、暖か味は変わらない、寄り添える教会になったと思う。
教会員の皆さんも、想像以上の空間に感動したと、話してくれた。

私はクリスチャンでないため、色々と教会堂建築について勉強し、全国にある秀逸な教会建築に見学にも出掛けた。私なりに精一杯に誠意を持って、設計監理した2年間だった。

大変な想いも沢山したが、設計者として、幸せな経験ができたと思う。
様々な素材やデザイン手法は、掛川教会がはじめてでなく、建築の仕事の携わった25年の分の良さが随所に活かされていた。

今日は、気の強い私でも、なぜが涙がもろくなっていた。
結露をしにくい、快適な建築
2013年 09月 12日

昨日は、役所の中間検査。もちろん、問題なく合格。
逆に、色々と質問があった。
最近、役所への問い合わせ事項で、新築の家での「結露」が大きな問題になっているという。
この話は2年前に設計した家の建主から、世間では新築時の心配事項として結露の問題があると聞いていた。

理由は、出来るだけ無垢の木材等を使用して、設計においても小屋裏などにおける、隠れた部分での通気を考えているからだと思う。
今は、耐震、高気密高断熱が求められている。ある程度は当たり前の話。
但し、構造で合板等を使用した場合でも、外気との接する面の使用材料や空気層の厚みなど、本当に細かな部分で、設計者が適材適所に使用や設計を変えていく手間は、建築においては重要になる。

写真は、掛川教会の礼拝堂の工事中。
この猛暑の中、工事中の礼拝堂の中でも、冷房が入っているように涼しく、かつ清々しかった。
本当に気持ちよい空間である。
天井の高さもあるかもしれないが、室内環境設計者のアドバイスを受けながら、天井の断熱や通気層が2重、3重になっているからだと思う。
設計における見えない部分での検討は重要だ。
掛川教会の完成は、9月末。
今は、必死になって最後仕上工事を頑張っている。