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16年目の訪問

先日、長谷川アトリエ時代(大学を卒業して間もない時の担当)の「八王子の家」を所長である長谷川敬氏と共に、メンテナンスに訪ねた。当日は生憎の雨模様だった。
16年経って、その家の玄関ポーチに立った私は、「木の家ってこんなに綺麗なんだ」と素直に思えた。外部で塗装もしていない杉の垂木や軒天井は、黒く風化していたが、そんな些細な事は問題ではなくて、本当に綺麗だと思えたし、奥行きが感じられた。

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八王子の家<br clear=all>

玄関の洗い出しも綺麗で、内部の床や壁も綺麗だった。
外壁の白漆喰はクラックもなく、逆に落ち着いたアイボリーとなっている。
出来た当時は長谷川敬氏デザインの玄関ドアが生意気にも骨太に見えたが、16年経って見ると時間を重ねるとこんなにも良いのかを思えた。外部と内部の境界の建具は狂いやすい。
けれど、その様な狂いは感じさせないし、しかし閉じた空間にはしていない。木製建具のか弱さ部分と言うよりも、しなやかで何処か力強さもある。
それは家全体に言えることかもしれない。
木の家は「生きている。住む人と、自然と共に時間を過している。」と改めて思えた。

あ~、家も、人も、歳を重ねる度に味わいが増し、奥行きが出てくることが何故か愛おしく思える。自分自身もそんな時間の重ね方をして行きたい。

それにしても、何も出来なかった当時の私を暖かく見守ってくれた建主にも感謝しているし、
何よりも、当時毎日のように怒りながらも私を信用し、責任ある仕事を与えてくれた所長の長谷川氏に改めて感謝している。
by atelieryou | 2005-10-05 20:13 | 木の家

静岡・沼津で木造住宅を中心に設計監理しています。


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