2011年 04月 26日
沼津市に住む建築士として
建築士会は支部がなくなり、地区となる。今年は、私は、沼津地区の事業委員会、いわゆる「勉強会」の副委員長になった。総会の懇親会での来賓の挨拶には、「沼津における東海大地震の津波対策」があげられた。意見は三者三様であったが、それは当然のことであると思う。
会食中に驚いたことがあった。沼津市長自らが、各テーブルを廻り、建築士の意見を聞いてくれた。私のところにも、女性が勉強会の委員になったということで、話しかけてくれた。話題は、沼津における防災と地域の建築士の役割である。私は私なりに、この1ヶ月、考え続けたきたことを、熱く問いかけた。
同じ沼津市でも各地域、それも徒歩10分圏内の地域では、それぞれの条件が違う。避難場所として何が最適なのかを見つけ出すためには、地元をよく知る、その地域の建築士を使う必要があると話した。
都市計画の企画があり、自分なりに壊滅的な被害を受けた陸前高田の町を色分けしてみた。区画整理された箇所が何故か水没している。沿岸部でも自然の形をした地域は残っている。
私たち沼津市の建築士も、改めて自分の街を見直したい。同時に、人が住む空間として、一時の偏りでなく、平常時も非常時もより良いように、総合的に考え、一般の人に伝えたい。それがその地域に住む建築士の社会的な役割である。
by atelieryou
| 2011-04-26 12:54
| 設計