沼津市に住む建築士として

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 先日、静岡県建築士会沼津支部の解散総会があり出席した。建築士会も時勢に合わせてのスリム化を要請され、静岡県を東・中・西のブロックで運営していく動きである。私が感じている建築士会としての良さは、県全体の広域で、建築的な興味が同じ分野の仲間が、地域を越えて勉強し、情報交換できるところであり、建築の多業種が所属しているため、自分の得意分野以外の問題を、営利関係なく、中立な立場での意見を求めた、建設的な相談ができることである。
建築士会は支部がなくなり、地区となる。今年は、私は、沼津地区の事業委員会、いわゆる「勉強会」の副委員長になった。総会の懇親会での来賓の挨拶には、「沼津における東海大地震の津波対策」があげられた。意見は三者三様であったが、それは当然のことであると思う。
 会食中に驚いたことがあった。沼津市長自らが、各テーブルを廻り、建築士の意見を聞いてくれた。私のところにも、女性が勉強会の委員になったということで、話しかけてくれた。話題は、沼津における防災と地域の建築士の役割である。私は私なりに、この1ヶ月、考え続けたきたことを、熱く問いかけた。
同じ沼津市でも各地域、それも徒歩10分圏内の地域では、それぞれの条件が違う。避難場所として何が最適なのかを見つけ出すためには、地元をよく知る、その地域の建築士を使う必要があると話した。

都市計画の企画があり、自分なりに壊滅的な被害を受けた陸前高田の町を色分けしてみた。区画整理された箇所が何故か水没している。沿岸部でも自然の形をした地域は残っている。
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私は、政府が言う、単純に山を削り、高台にエコタウンを作る計画には、違和感を覚える。三陸の山があるから海が豊かであり、豊かな山と海があるから、人の暮らしに潤いを与えてくれる。
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現状の街をもう一度冷静に見直して、地域の人の声を聞き、学識者と地元の建築士が手を取り、より良い東北の街や建築を作り出してほしい。
私たち沼津市の建築士も、改めて自分の街を見直したい。同時に、人が住む空間として、一時の偏りでなく、平常時も非常時もより良いように、総合的に考え、一般の人に伝えたい。それがその地域に住む建築士の社会的な役割である。
by atelieryou | 2011-04-26 12:54 | 設計

静岡・沼津で木造住宅を中心に設計監理しています。


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